01INIの特徴、ビジネス的な強み

私たちの特徴とビジネス的な強みは、「マネジメント」「UX/コンサルティング」「テクノロジー」3つの組み合わせを創業以来20年以上継続して追い続けていることだと思います。

図:「マネジメント」「UX/コンサルティング」「テクノロジー」
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「UX/コンサルティング」「テクノロジー」は作る企業として想像しやすいかと思いますが、そこに「マネジメント」が入るには理由があります。

Webプロジェクトが大規模、複雑化することにより、受注サイドも分業、専門化が進んでいます。その功罪として、全体PJを通してできるPM、ディレクターが不足しクライアント負担、PJリスクが増加し、ますます各工程をつなぐディレクターの存在が大切となっています。

戦略やコンサルティングが得意、マーケティングが得意、システムやデザインが得意とたくさんの受託系の会社があります。クライアントのビジネス課題を解決するにはそれぞれを理解し、マネジメントするポジションが必要ですがそこを強みとしている会社は多くはありません。

図:ディレクターが様々な職種のはざまを埋めている図
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私たちはそのはざまを埋めることを強みとして、多くの受託会社の競争から少しポジションをずらしたところで創業以来20年以上に渡り、良いプロジェクト、単価で仕事を続けてくることができました。

02INIと他社(受託会社)との違い

INIの経営理念は「やさしく、つよい会社を増やそう。」です。Webを取り扱う会社としてはずいぶん大きなことをいっているな、と思われる方もいらっしゃると思います。

法人というものに文化や人格があるとすれば、経営理念はそれを最も色濃く反映し、特徴となっているものだと思います。そこでINIと他社との違いをやさしさ、つよさを軸に整理してみました。

図:INIの経営理念である「やさしく、つよい会社を増やそう。」を他社と比べて整理した図
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INIが「目指す」なのでまだ実現できていないところもありますが、それぞれの項目を解説します。

03INIが目指す会社の特徴と現在

ステークホルダーと長い関係性を重視

「やさしさ」とは、長く一緒にいつづけられる関係のこと。と定義している通りINIで重視している項目です。実際、創業以来20年以上のお付き合いのクライアントもいます。また、INIが提案する施策も、クライアントの短期的なKPI達成により過ぎず、UX視点、ユーザーと長期的な関係を重視する施策を得意としています。

他社との違いは、経済合理性を最優先しそこに一定の理不尽さがあっても自身が儲けるためには仕方ないということに対する考え方だと思います。

本項目は一定達成できていると考えており、今後も重視していきます。

顧客と直接取引

これはINI自身が「やさしく、つよい会社」であり続けるため、そして、ビジョンである「自律した関係であること」を実現するために必要なことだと考えており、こちらも創業以来とりくんで来ました。間接アカウントは、私たちの現在のポジションでは実現できず、学びがあるものに限り、数も限定して実施し依存度を高めないように取り組んできました。その結果、取引はほぼ直接取り引きとなっています。

一方、私たちがまだ小規模な会社であることから、特定クライアントの売上割合が高くなるタイミングがあります。私たちのクライアントでは理不尽な要求があることもないですが、一社依存率を高めてしまうことは自律した関係であることに対してリスクがあると考えているためビジネスモデルとしても依存しないように今後も取り組んでいきます。

他社との違いは、なんのために商流にこだわるのか、ということだと思います。

本項目は一定達成できていますが、依存率に関してはリスクがあるタイミングもあり改善に取り組んでいきます。

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ステークホルダーの関係に理不尽がない

INIの主たるステークホルダーは、「株主」「従業員」「クライアント」「パートナー」です。会社のしくみとしては、会社は株主のものではあるのですが、ステークホルダーと良好かつ長い関係性を実現できなければ会社も回りません。よって、INIでは会社を「ステークホルダーが幸せになるための道具」と定義し、そこに理不尽がないことを重視してきています。

クライアント、従業員、パートナーに関しても、特に金銭的な駆け引きを前提とした折衝は多くの無駄で生産性につながらないと考えています。

他社との違いは、1つ目と同じですが経済合理性に対する考え方だと思います。

本項目は定性的ではありますが達成できていると思います。今後は可視化できるようなCS調査、ES調査に取り組んでいきます。

UXと顧客満足のバランス重視

UXはユーザー体験が満足したものになること、顧客満足の要素はいくつかあると思いますが、担当者の成功、満足と目標とするKPIの達成となるでしょう。

受託会社が向き合うのはクライアント担当者です。仕事をするうえで、担当者、クライアント企業のKPIに向き合うことは当然重要です。一方、UXがここまで取り上げられるのはそこに偏重しすぎて来た結果、エンドユーザーを見ずに仕事をしてしまい、結果的にKPIも達成できないということが起きてきてしまった所以です。

2010年代以降ではUXの注目度が高まりにつれて、今度はユーザーの声を聞きすぎる、ビジネス的なKPIを軽視するといったことが起きつつあり、バランスというとどっちつかずな印象を受けるかもしれませんがどちらにもしっかり向き合うということがとても大切だと私たちは考えています。

INIの受託ポジションではまずはユーザー中心、UX視点で考える、そこにクライアント視点、ビジネス視点とのバランスを取りに考えるということを重視しています。

他社との違いは、UXデザインの会社と比較するとINIはビジネスを重視し、コンサルティング系の会社からみるとUXを重視することだと思います。

本項目は一定達成できていると思います。今後は、より可視化できるようにCS調査の項目とするなど取り組んでいきます。

04INIが目指す会社で働く人の特徴

ワークアズライフ/ワークライフバランス重視

ワークライフバランスは聞き馴染みがあると思いますが、仕事と生活のバランスが取れていること。ワークアズライフは仕事と生活の区別がないことのように聞こえますが、生きるように仕事をすることだと思います。

現代の日本においては「働く」ということは、生きるために、食べるために働く、ということ以上の意味を持っています。人生の中で多くの時間を費やす「仕事」ということに対して、なぜやるのか、なにをするのか、どのようにやるのか、どういった人たちとやるのかの重要度が増して来ています。

INIでもそのような価値観のメンバーが多く集まりました。業界も若く、メンバーも若く、仕事も面白い。特に最初の15年ほどは、結果的には長時間働くことが多くなりました。

メンバーも会社も年齢を重ねるなかで、結婚や出産、体調の変化などライフイベントが起きてくる中で、それに対応し続ける会社でなければならないと対応をしてきました。

その結果、ワークアズライフ、ワークライフバランスどちらも対応できるつよい会社としてどのようなビジネスポジション、会社のしくみとできるかを考え変化してきました。

INIでは女性比率が5割を超え、産休、育休を経ているメンバーも多く、裁量労働制とフレックスのハイブリッド、リモートワーク等さまざまな取組みを実施しています。 本項目は定性的には一定達成できていると思います。加えて、まだまだ磨きをかけていきたい項目です。

高い生産性、成果にフォーカス

どのような会社でも生産性と成果に向き合いたいと経営者は考えると思いますが、実現することは容易ではありません。なんの生産性と成果に向き合わなければならないのかという納得が必要であり、その納得が具体的にフィードバックされなければならずそれを実現することがとてもむずかしいからだと思います。

なんのためか、という点においては、「やさしく、つよい会社」で自分たちがいて、「ワークアズライフ」「ワークライフバランス」な働き方を選択できるようにするというある意味利己的な視点で取り組むことでロジックはできています。

フィードバックは実際の給与や待遇に反映するところはマーケットと照らし合わせながら判断しています。

他社との違いは、なんのために生産性と成果の向上に取り組むかの納得感だと思います。

本項目は取り組みを実施していますが、定量的な評価に加えて磨きをかけていきたいと考えている項目です。

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なぜやるか、なにをやるか どのような人とどうやるかを重視

Web、インターネット領域の受託会社が多数あるなかで、提供しているもの、なにをやるか(=What)が同じで、自分が担当する職種も同じであれば、待遇くらいしか見るものがないのではないか、という方もいらっしゃると思います。

しかし、たとえば同じコードを書くいう行為でも、それがなんの課題を解決しようとしているのかという目的思考で取り組むことと、単なる作業としてコードを書いているとでは大きな成果の差がでると信じています。

また、それを多くの時間を費やす中で、どのような価値観の人たちと過ごすのかはとても重要なことなのではないでしょうか。

他社との違いは、なに(What)だけではなく、なぜ(Why)、どのような(How)と人の一貫性を重視していることだと思います。

本項目は定性的には一定達成できていると思います。加えて、まだまだ磨きをかけていきたい項目です。